━『ブラザー・サン シスター・ムーン』名匠フランコ・ゼフィレッリの名作!「ブラザー・サン シスター・ムーン」 ■♪音楽は現代の吟遊詩人ドノヴァン♪ ■ 「ブラザー・サン シスター・ムーン」 髪を切りシスターになるクレア。ブルーグレーの瞳と肩までのブロンドの髪。切られた髪が風に舞い遍く散ってゆく..... .....後にフランチェスコの心の姉妹となる聖クララ。 「ブラザー・サン シスター・ムーン」 製作年 : 1972 製作国 : イタリア/イギリス 監督 : フランコ・ゼフィレッリ 脚本 : スーゾ・チェッキ・ダミーコ 撮影 : エンニオ・グァルニエリ 音楽 : ドノヴァン 出演 : グレアム・フォークナー、ジュディ・バウカー、リー・ローソン、アレック・ギネス この映画は、中世の大聖人アシジの聖フランチェスコの若き日を描いた青春映画です。富裕な商人の御曹司として生まれながら、信仰に目覚め何もかも捨てての伝道生活に入っていく青年フランチェスコと、その瑞々しい初恋を描いた名作です! タイトルを口にするだけでもうテーマ曲のメロディー♪がついてしまうほどに、「現代の吟遊詩人ドノヴァン」の伸びやかな歌声は私のこころに染み込んでいます。賛美歌のような崇高な旋律が実に美しく、事ある度にこの歌を映画を思い出し、暫し清らかな気持ちになることができました。待望のDVDも発売され再見しまして、少しばかり感傷的な気持ちになり当時の事を回想してみたくなるというものです。あの時代と、競争社会からはみ出した”心優しき反逆者達”のお寒い薄ら笑いを思い浮かべながら....。 「あまりに純真な魂とその風景に泣きたくなる。一編の映像詩は大小説より多くを語る.....。(^^ゞ」 ジオットの連作の一つ「小鳥に説教するフランチェスコ」(1297-1300年頃) アッシジ サン・フランチェスコ教会上堂、壁画 聖フランチェスコの映画といえば、この「ブラザー・サン シスター・ムーン」以外にロベルト・ロッセリーニの「神の道化師、フランチェスコ」、リリアーナ・カヴァーニの「フランチェスコ」が有名ですが、当時の時代背景の中でのこの映画で知った聖フランチェスコの存在は私を大きく突き動かすものがありました。 慰められるよりも、慰めることを、 理解されるよりも、理解することを、 愛されるよりも、愛することを、 太陽を兄と慕い、月を姉と慈しむ、それ以外は何も持たない。 今の時代に響く言葉だなと思う。(^^ゞ 余談ですが、何故かドノバンが製作途中で降板したため著作権がらみでサントラが発売されなかったのが残念です。 遥かに広がる草原の抱擁場面も美しい。 野の鳥でさえフランチェスコの説教に耳を傾けたという伝説が残っていますが、映画でも自然の美しさ、厳しさ、人間の内面も豊かに描いています。映像の美しさ、ドノバンの音楽の素晴らしさと共に主演俳優二人も生き生きと演じています。本当にピュアな物語であくせくと毎日を過ごす生活の中でこんな美しい世界もあるんだと心打たれる映画です。 クレアを演じたジュディ・バウカーの清らかな美しさが印象的。 彼女はほとんどこれ1本ぐらいにしか映画出演していませんが本当はもっと多数の映画に出演して欲しかったのですが、この映画に出演してくれたことを感謝しなければなりません。 「WOODSTOCK」 1960年代の初め頃から、米国を中心にそれまでにない若者の生活態様が目立ってきた。彼らは長髪に髭、ジーンズという独自のファッション、独自の色彩感覚(いわゆるサイケデリック)、独自の音楽(ロック)、独自の価値観を持ち、定職を待たず、自由に生きることを目指した。彼らヒッピーたちが、道行く人たちに花を配って反戦を呼び掛けていたことから、フラワーチルドレンという呼び名が付いた。洗いざらしのデニムに小花プリント、パッチワークやカットアウト、刺しゅうといったロマンチックでガーリッシュな感覚がプラスされたスタイル。民族、国家、法律、道徳といった既成の価値観からの脱却であり、彼らはそれを“解放”と呼んだ。いわゆる“カウンター・カルチャー”(対抗文化)の誕生である。彼らの標榜する自由な生き方は、紛争と武力誇示に明け暮れる世界情勢に対して、“愛と平和”をスローガンにした反戦運動ともつながっていく。確かにベトナム戦争の激化で、いつ自分が、友人が、恋人が徴兵されるか分からない、その恐怖心から逃れるために「現実逃避」した者もいただろう、本気で「反戦平和」を願って運動していた者もいただろう。 やがてその動きは世界中に広まり、日本でもフーテン族などの若者文化が生まれた。 「Make love, not war」 ■ 1972年の出来事 ■ 1月24日 グアム島で横井庄一さん発見救出 2月3日 札幌オリンピック開幕 2月19日~28日 連合赤軍あさま山荘事件 4月16日 作家・川端康成が逗子の仕事場でガス自殺。享年72歳。 5月13日 大阪・千日デパート火災。死者118人、傷者81人。 5月15日 沖縄返還 5月30日 日本赤軍の奥平剛士・安田安之・岡本公三、イスラエルのテルアビブ空港で自動小銃を乱射。死者26名。無差別テロ。 6月17日 ワシントンのウォーターゲートビルにある民主党全国委員会本部を与党・共和党側が盗聴していたことが発覚(ウォーターゲート事件。この事件をうけニクソン大統領は第二期任期半ばの1974年8月8日辞任)。 7月7日 田中角栄が首相になり、組閣。第一次田中内閣(~1972年12月22日) 8月26日 ミュンヘンオリンピック開幕 9月5日 ミュンヘンオリンピック選手村でパレスチナ・ゲリラ団「黒い9月」がイスラエル選手団を襲撃、殺害。 9月29日 日中国交正常化。田中角栄首相と周恩来中国首相日中共同声明に調印、日中国交を樹立。 11月5日 中国から贈られたパンダのカンカン(康康)♂とランラン(蘭蘭)♀が上野動物園で初公開される。日中国交正常化を記念して、中国人民から贈られたもの(10月28日に到着~11月5日初公開~1979年9月4日ランラン死亡(妊娠中毒症)~1980年6月30日カンカン死亡(心不全)) 「現代の吟遊詩人ドノヴァン」 ある意味、「ボブ・ディランに対する英国からの回答」――といわれたドノヴァン!来日は1973年3月だった。 「ドノヴァン~LIVE IN JAPAN : SPRING TOUR 1973」 『親愛なる日本の友よ 禅のこころを もちあわせた きみたちは とても素敵だ------ きみたちは祖先の資産のもと 眠っているけれど きみたちが自由に 目覚めて立ち上がろうとする 時にこそ この謙虚な態度が 必要となるだろう 一方、60年代後半に ドラッグや瞑想や フラワーパワーによって 自由を求めようとした アメリカやヨーロッパも 今はより成熟した方策によって 目覚めるべき状況にある。 私は、きみたちのために演奏し きみたちが言葉の壁を問題とせずに 心で聞いてくれることに とても喜んでいる。ありがとう。』 ドノヴァンの主演映画「ハメルンの笛吹き」の主題歌EP!監督は仏のジャック・ドゥミ。 【ドノヴァンのお薦めBEST盤CD<IMPORT HYBRID SACD>】 Donovanの輸入盤BEST!ハイブリッド・SACD『Storyteller』 1.Catch the Wind 2.Colours 3.Universal Soldier 4.Josie 5.Sunny Goodge Street 6.Hey Gyp (Dig the Slowness) 7.Turquoise 8.You're Gonna Need Somebody on Your Bond 9.To Try for the Sun 10.To Sing for You 11.Sunshine Superman 12.Mellow Yellow 13.Hurdy Gurdy Man 14.Atlantis <フランコ・ゼフィレッリ(Franco Zeffirelli)> 監督は「ロミオとジュリエット」(1968)「ナザレのイエス」(1977)「チャンプ」(1979)「トスカニーニ」(1988)「ハムレット」(1990)「永遠のマリア・カラス」(2002) 等のフランコ・ゼフィレッリ(Franco Zeffirelli)。 その根本に流れているのは自己否定、犠牲、信仰である。それをいまの若い人たちと対比して考えてみたかった.....」 ≪ロミオとジュリエット≫ 君よ!脳天気と云う無かれ.....。!U^ェ^U さあ、クイズです?右の方は誰だったでしょう? シャガールリトグラフポスター≪ロミオとジュリエット≫ 9 91 92 93 94 95 9993 2 99 99992 9998 |